7月10日(土)に開催した 「令和3年度 社会福祉法人同朋会 第8回 事例研究活動・発表会」において発表した取り組み内容を紹介します。
① 施設名
東濃自閉症援助センター「かさはら」
② 事例研究活動のテーマ名
自分で決める力を育む支援
~行動の背景にある思いを探りながら~
③ 事例研究の概要
障害者権利条約への批准により法制度が整備され、意思決定支援の実践が求められていますが、実際の支援場面では、意思の表出がない、選ぶことの意味を理解できない等、意思の決定に困難を抱えておられる方が多いと感じています。 自分で決める力を育むためにはどういった応援が必要なのか?私たち支援者には何が求められているのか?自閉症者の行動からその背景にある思いや意味を汲み取り、意思を表すことへの自信と選ぶ・決めることへの意欲を高めるための取り組みを報告します。
④ 事例研究活動・発表を終えての感想
- 日々の支援で課題を見つけて、取り組んでいくことの大切さと難しさを感じたが、自分自身の学びとなった。
- 利用者さんの日常生活や社会生活に関して、自らの意思決定できるように支援の工夫を今後も継続して行くことが必要であると気づけた。
- 支援することに対して前向きになり、支援者としての自分についても客観的な視点で振り返ることができるようになった。
前・・・ 左:梅村史和さん 中:寺西良宏さん 右:森智之 主任(職員育成委員)
⑥ 施設長コメント
今年度の法人事例研究活動・発表会において、当事業所の利用者さんとの歩みの経過を発表できたことは、事業所全体で進めてきた取り組みを振り返り、検証するという意味合いからも、新たなスタート地点に立つ有意義な機会となりました。発表という一つの区切りは迎えましたが、利用者さんの生活に切れ目はなく、同時に私たちの営みも続きます。私たちの仕事の神髄は利用者理解にあります。より深くより丁寧に利用者さんと向き合い、支援の目的や根拠を明確にして情報を持ちより、分析した結果を検証する営みを続けながら、利用者さん個々のエンパワーメントやより豊かな暮らしにつなげていきたいものです。
東濃自閉症援助センター「かさはら」北村 茂 施設長
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